東急時代

私が舞浜で働き始めたときは

まだ17才。

基本的には18才以上の人が中心だったため

私みたいな子供は珍しいスタッフでした。

そのため、周りの先輩たちがやさしい。

たまに例外な先輩もいましたが

結婚式の仕事

いろんなポジションがあって

キャプテン　
会場の進行役・責任者

アシスタント
キャプテンのアシスト、裏のコントロール

介添え
新婦の対応

ウエイター
ゲストへの料理提供

ドリンカー
ゲストへの飲料提供

ランナー
キッチンから会場への運び屋　

パントリー
下げ物さばき

これ以外にも細かい仕事はあるのですが

最初のころは「パントリー」という
完全裏方で、下げ物を分別して
洗い場に持っていくだけ

慣れてくると会場内でサービスして

もっと慣れてくると、「ランナー」を
担当します。

ここでわたしは大事件を起こします。

300人分のサラダ廃棄事件

ちょっと慣れてきて、「ランナー」をやってました。

料理を取りに行く場所は、各キッチンです。

前菜やサラダはコールドのキッチン
スープやメインはホットのキッチン
和食や中華はそれぞれの調理場

な感じです。

舞浜の東急の宴会場は大きな会場が6分割できる

かなりの大箱でした。

ランナーは

自分の部屋のメインディッシュを用意する前に

その時に提供するサラダを前もって用意します。

その時代は「持ち回り」といって

お客様の前にお皿だけを提供し、ウエイターが

料理を取り分けるスタイルです。

そのためサラダは、ガラス製のサラダボールに

キッチンが盛り付けて、冷蔵庫に入っています。

ガデマンといわれるコールド場に行き

「ルビー(会場名)のサラダいただきまーす」

と声をかけ、勝手に冷蔵庫から出すのですが

やりました。

宇随天元ばりに、ド派手にやりました。

台車を1台出して、その奥の台車を出してと

整理しながら出してたら

サラダの台車を
倒してしまったのです。

しかもたしか複数台。

青ざめました。

わたしより、キッチンの方の

怒りなのか、悲しみなのかわからない表情。

20年以上たった今も忘れません。

〇〇島さん・・・

その後、洋食キッチンが大戦争になっていたような。

終宴後、責任者のUさんと

GM(総支配人)と総料理長に

謝罪に行きました。

戻ってくると、全会場片付けと翌日の準備です。

そんな中、半泣きの私を暖かく迎えてくれた先輩が

M越さんでした。

無言で隣に来て、肩をもむんです。

その後、いつ顔を合わせても

肩をもんで慰めてくれるんです。

しかも無言でうなずきながら。

もうこっちが忘れたよって頃も。

そんな優しい先輩が多くいた

東京ベイホテル東急

なつかしい思い出だなー。

　　　　　M越さん

※今回入院したことで十数年ぶりに
　連絡をくださいました。

　ありがとうございます！
　めちゃくちゃうれしかったです。